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教会における信仰継承について・その3


コラム#3 執筆者:吉澤慎也(総主事)



引き続き、教会における信仰継承について、考えていきたい。


前回のブログでは、教会の子どもたちが「恋愛・結婚・性」というテーマについて学ぶことの大切さについて述べた。それは、信仰継承におけるとても大切な要素だと考える。


クリスチャンホームの子どもの場合、「結婚」について体験的に学ぶ機会が自分の家庭においてこそある。実際にクリスチャンホーム出身の学生たちは、クリスチャンである父親と母親の関係を見ながら、いろいろなことを感じているものだ。隣人を愛することを何よりも大切な教えとして説くクリスチャンが、その教えを家庭においてどう実践しているのかを、子どもたちは(意識しなくとも)生活を共にしながら体感する。私はこれまで、クリスチャンホーム出身の学生との関わりを通して、自分の両親の仲の悪いと感じながら育ってきた学生は、クリスチャン同士の結婚(あすいは結婚自体)に消極的になる傾向があることを見てきた(逆に良い夫婦関係の元で育った学生は、積極的である)。そしてそれは何らかの形で、その学生の信仰そのものにも影響を及ぼしていく。彼らは単に結婚についてのことだけでなく、信仰そのものについて、両親の夫婦関係から体験的に学んでいくのだ。そして良き夫婦関係は、子どもにとってクリスチャンの生きた証となっていく。そういう意味で、家庭における信仰継承のために良き夫婦関係は鍵だと言えよう。


とは言え、実際のところ、夫婦関係も子育ても簡単なことではない。多くのクリスチャン夫婦がこの分野で悩んでおり、助けを必要としている。だからこそ、教会がそのような親世代をサポートすることは、とても大切なことだと思う。


KGKでは、卒業生会のファミリーキャンプなどを通して、クリスチャンホームの家庭形成について取り組んできた。同じ課題を抱える家族同士で、共に悩みを分かち合いながら、交わりを通して励まし合えることは、クリスチャン夫婦にとって大きなサポートになる。今後もそのような貴重な取り組みが続いていくことを願う。


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