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祈りなさいと招いてくれた


証し#49 執筆担当:山廣桃子(全国協議委員会議長、関西地区・神戸女学院大学3年)



私はあまり世の中を知りません。世界情勢など、いわゆる時事問題みたいなものには疎いです。今の住まいはテレビが無く、ネットニュースや新聞なども見ない私にとって、社会のニュースを目にすることはほぼありません。気付けば、私の世界に入ってくる情報は、私が興味のある情報で埋め尽くされていました。SNSはチェックするのですが、現代のSNSは上手いように作られていて、自分が1つ「いいね」を押すだけで関連した情報が次々と流れてきます。私が目にする情報は、私が興味のあることしかない状態になります。そのため、社会では何が起きているのかあまり知らずに過ごしていました。いや、知らなくても過ごせてしまうのかもしれません。


全国協議委員会(以下、全協)での奉仕が始まってから、私は多くの「知る」機会が与えられました。全協は日本や世界が抱えている問題について祈り、発信する役割があります。そのために、まずは全協自身が知る機会があります。祈るためには知る必要があるからです。私はそれまで気付きもしなかった問題と向き合わされました。例えば、信教の自由、政治と宗教、災害援助、社会福祉、宣教などです。日本だけでもこんなに多くの問題があるのに、世界に目を向け、IFESの他ムーブメントの状況や宗教的背景を聞く時、日本では考えられないような困難を抱えている国があることを知りました。これらの問題を目にすると、辛くて心がシャットアウトしそうになりますが、それでは知るだけで終わってしまいます。全協では知るだけでなく、祈ることを大切にしてきました。


知らなかったことが、知っていることになりました。知っていることが、祈れることになりました。小さく閉じられていた私の世界は開かれていきました。神様がこの世界を愛していることを知り、私もこの世界のために祈りたいと思うようになりました。正直まだ知らないことも多く、心を注いで祈れないこともあります。自分の祈りで精一杯な時もあります。それでも少しずつ祈りが開かれているのを感じます。私達キリスト者は、神様が創られた素晴らしいこの世界を管理するよう任せられています。日本や世界が抱えている問題を覚えて祈ることは、私達キリスト者の責任です。神様のみこころが行われるようにと、痛みのあるところに心を注ぎ、祈ります。神様が非常に良かったと言われたこの世界を、良き管理者として守っていきたいです。


これまで様々な問題を知って、ではなぜこのようなことが起こっているのだろうと疑問に思います。神様はこの世界を愛しておられますが、実際はそこに痛み、悲しみ、苦しみがあります。なぜかはわかりません。それでも、神様がこれらをお許しになっていることは事実です。神様の視点は世界大なので、私達がすべてを理解することは難しいですが、神様はすべてをご存じで、神様のご計画があります。だからこそ私ができることは、ただ神様のみこころが行われますようにと祈ることです。この世の痛みを知らなくても過ごせたけれど、私に知ってほしい、私に祈ってほしい、と神様が私を祈りに招いてくださったのだと思っています。イエス様がこのように祈りなさいと教えてくださった主の祈りがあります。私は日本や世界の痛みを知った時に、神様のみこころが行われますようにと祈ることができるようになりました。


天にいます私たちの父よ。

御名が聖なるものとされますように。

御国が来ますように。

みこころが天で行われるように、

地でも行われますように。

マタイの福音書6章9節-10節(新改訳2017)


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