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医療機器ビジネスの神学

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    KGK公式ブログ
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#仕事の神学152 執筆担当:山本英右(慶應義塾大学2000年卒、Johnson & Johnson Medical Taiwan Ltd. General Manager)


ジョンソン・エンド・ジョンソンと聞くと、まずバンドエイドやベビーローションを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実際には売上の大部分を医薬品と医療機器が占めています。


私は2004年、日本の医療機器部門のマーケティング職として入社し、営業、製品開発、戦略など多様な職種を経験してきました。経済学部出身で医療知識ゼロの文系人材としてのスタートでしたが、現場での学びと多くの試行錯誤を通じて、医療従事者の活動の尊さに気づかされるようになりました。


特に印象深かったのは、脳伷塞治療に使用される血管内治療器具の導入に携わった経験です。治療を受けた患者が命を取り留めることもあれば、手遅れで命を落とすケースもあります。製品の品質や正しい使用法の徹底が命に関わるため、責任の重さを痛感しました。一方で、「人の命を救う人を支える」というミッションに携われる誇りも感じています。


ジョンソン・エンド・ジョンソンは創業139年、世界中に拠点を持つ企業ですが、その精神的な礎を支えるのが、80年前に制定された「Our Credo(我が信条)」です。1つ目は患者と顧客への責任。2つ目は従業員への責任。3つ目は地域社会への責任。4つ目は株主への責任。この4つの柱を軸に、私たちは常に高い倫理観を求められます。危機や困難に直面したとき、この価値観が判断の指針となり、責任感(Accountability)と謙虚さ(Humility)を促します。それは、常に聖書に立ち返る信仰の姿勢にも通じるものがあります。


20年のキャリアの中で、短期的な業績と長期的な患者・顧客への影響との間で何を優先すべきか、議論を重ねた場面が幾度となくありました。最終的には、高い倫理観(Integrity)を持ち、自然と「正しい」と感じられる選択をするリーダーたちの姿に学んできました。


直近10年は製品ポートフォリオと組織管理に携わり、現在は台湾の現地法人の代表を務めています。人の上に立ち、決断を下すことは、これまでで最も難しい経験です。結果を出す責任と、公平性を保つリーダーシップに正解はありません。評価され昇進したい気持ちと、信念に従った判断との間で揺れることもあります。だからこそ、権威や成果に固執せず、神から与えられた機会を生かすことに集中し、邁進できるように日々祈らされています。


マタイ5章13~16節(地の塩、世の光)

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