自分の目に良いと見えることではなく
ショートメッセージ#11 執筆担当:河野勇也(東海地区責任主事) 「そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。」士師記21章25節 この箇所は士師記全体の結論となる文章です。 士師記という書物は、ヨシュア記に続く旧約歴史書に分類されますが、歴史書はトーラー(律法)に対して、イスラエルの民がどのように従ったのか、その結果が記されています。ヨシュア記は失敗がありつつも神様に従い、次々と約束の地を獲得していきますが、続く士師記ではイスラエルが堕落していく様子が描かれています。 士師記では何度も繰り返される、あるパターンがあります。①イスラエルが偶像礼拝の罪を犯す。②主の懲らしめとして外国によって征服される。③苦しむイスラエルは主に助けを求める④主が士師を送って救い出し、平和が訪れる。また罪を犯し...と何度もこの①~④のパターンが繰り返されます。 しかし、ただ単純にこのパターンが繰り返されるだけでなく、螺旋階段を転げ落ちるようにイスラエルや士師たちの状態は悪化していきます。初期の士師、オテニエル、左利きのエフデ