良書紹介#17 執筆担当:中川麻祐(研修・メンバーケア部担当主事)
【遠藤嘉信著『祭壇の火は燃え続けさせよ レビ記に見る神の聖さ』いのちのことば社、2008年】
皆さんは、レビ記という書物にどんなイメージを持っているでしょうか。
私は学生時代、「レビ記」と聞くと、「難しい」「読んでもよくわからない」「いけにえばかり献げていて、今の自分にはピンとこない」といったイメージでした。
聖書通読も、創世記、出エジブト記までは勢いよく読めるけれど、レビ記に入ったあたりから、急にペースダウンしてしまい、なかなか進まない。そして、いつの間にか読まなくなる、なんてこともよくありました。
そんな、ちょっと苦手なレビ記。よくわからなかったレビ記。自分とは無関係のように思っていたレビ記。
そのイメージが大きく覆された一冊が、この「祭壇の火は燃え続けさせよ」です。
いのちのことば社から出ている遠藤嘉信先生の説教シリーズの中の1冊ですが、どれも本当に読みやすく、分かりやすいので、おすすめします。
私は、読書は得意な方ではありません。本よりも漫画やドラマを好みますし、本はほぼミステリーと信仰書しか読みません(苦笑)
そんな私ですが、この遠藤先生の説教シリーズは夢中になって読みました。
そのなかでも、私が特におすすめするのが、この「祭壇の火は燃え続けさせよ」です。
神の聖さとは何か。礼拝とはいかなるものなのか。律法とは何のために定められたのか。罪の赦しとはどういうことなのか。
そんな問いを丁寧に解き明かしながら、神様の深い愛とキリストの確かな救いへと目を開かせてくれる、そんな1冊です。
私は学生時代にこの本に出会ったことで、旧約時代から貫かれてきた神様の愛とキリストの十字架の確かさを深く知り、その感動と共に、主への献身の思いも受け取りました。そんな、私の人生の選択の助けとなり、信仰の土台を築いてくれている1冊でもあります。
「旧約聖書、大好き」「レビ記、大好き」という人はもちろんですが、
「旧約聖書、苦手だな」「レビ記、難しくてよく分からないな」「律法やいけにえって、今の自分と何の関係があるんだろう」そんな風に思っている人たちにこそ、ぜひ読んでみてほしいと思います。
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