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祈りの世界の広がり

更新日:2022年12月21日


証し#35 執筆担当:中西結子(全国協議委員会会計、関東地区・東京都立大学3年)


同じ地区の学生から「ゼンキョウって何してるの?」と聞かれることがあります。「全協は他地区とのパイプ役となって地区間の調整役を担ったり日本の社会的責任のために祈り続けたりする委員会だ」と答えられるようになったのは全協になって半年以上経ってからのことでした。全協に召された当初は奉仕の本質や意義を理解しきれず、私自身も「全協」とは何かを模索しながら奉仕を始めました。

この奉仕をする中で、主は私に祈りの世界の広がりを見せてくださいました。

今年の関東全協は日本や世界の祈りのテーマを「自分ごと」として覚えることを大切にしてきました。今年度は主の導きの中で教会と国家について学び会を行うことができました。とても深い学びになった一方で、個人的にはそのテーマについて祈り続けることに難しさを覚えました。全協が発信している社会的・政治的なテーマについて祈ること、またそれを長期間覚えて継続して祈ることは簡単ではありません。正直に言うと私はこのようなテーマを祈ることに苦手意識がありました。それは日本や世界のための祈りをしている自分自身を受け入れられなかったためです。これまで世界のニュースを見ても単に心を痛めるだけで祈ることはしてきませんでした。全協が抱えるテーマに関心を向けられていない私がささげる祈りは不適当なのではないかと思い込み、自分の心の扉を勝手に閉めていたように思います。祈らねばと思いつつもなかなか祈れない自分が示され、自分の弱さを突き付けられました。しかし神様はそんな私の弱さも知っておられ、祈る仲間を与えてくださいました。

 

関東全協では毎回のミーティングで各地区の祈祷課題を覚えて祈り続けました。その中で主は私の閉じていた心をゆっくりと開いてくださいました。葛藤を覚えつつ捧げる祈りも、主は確かに聞いておられることを実感する時となりました。また為政者のために、現代で起きている戦争のために祈ることはどのような意味があるのかと効果や効率ばかりに気を取られ、祈りの意味やそこに働いておられる主の臨在を否定していた自分にも気づかされました。


また全国会議では、全協が重荷を負っているテーマに真剣に向き合う全協メンバーの姿にとても励まされました。このような全国的交わりを通して主の偉大さやそのご計画の一部を知ることができたのと同時に、世界や日本のために祈ることの使命を多くの兄弟姉妹と共に受け取ることができたように思います。祈り続けるという使命は自分が頑張って行うものではなく、神の家族の交わりで励まし合いながら行えるのだと気づかされました。この交わりに生きる中でだんだんと社会的テーマについて祈れるようになり、「全協とは何か」という問いにも神様が答えを与えてくださいました。

それは、あなたがたの信仰が、人間の知恵によらず、神の力によるものとなるためだったのです。コリント人への手紙 第一 2章5節

 全協は祈りのバトンを過去の先輩全協から受け取り「祈り続け」てきました。そのバトンをこれからも将来の全協や地区の学生と共に受け取っていきたいと願っています。私のように社会的テーマのために祈ることに抵抗があったとしても、主はそんな私たちの弱さを知り、私たちの応答を待っておられます。自分がどのように感じていたとしても、その想いをすべて主に委ねて祈り始める中で、祈りの世界の豊かさや、神様が示しておられるビジョンを教えてくださいます。この世界の痛みを覚えて祈る者へと変えられていきます。

 これからも主によってこの働きが守られ、私たちが遣わされた地で共に主を見上げて祈る者となりますように。

信仰に伴う、平安と愛が、父なる神と主イエス・キリストから、兄弟たちにありますように。

朽ちることのない愛をもって私たちの主イエス・キリストを愛する、すべての人とともに、恵みがありますように。エペソ人への手紙 6章23、24節



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