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教会における信仰継承について・その12

  • 執筆者の写真: KGK公式ブログ
    KGK公式ブログ
  • 5月29日
  • 読了時間: 2分

総主事コラム#12 執筆担当:吉澤慎也(総主事)


私は中高生の頃、夏休みに毎年教会のキャンプに行っていた。それらは私の信仰の歩みに大きな影響を及ぼしてきた。信仰の友が与えられたのも、受洗の決心をしたのも、クリスチャンとして生きることについて真剣に考え始めたのも、すべて中高生時代のキャンプを通してだ。それらがなかったら、今の私はない。


教会における信仰継承を考えるとき、教会の中高生たちをキャンプに送り出すことは非常に大切だ。その教会独自のキャンプ・合宿である必要はない。教団、クリスチャンキャンプ場、宣教団体、いずれのものでも構わない。


たとえば以下のような点で、キャンプは教会の中高生たちの信仰を育む。


① 信仰の友との出会い

クリスチャンとして生きていく上で、信仰の友の存在は不可欠だが、同じ教会に同世代の友人がいないケースは決して珍しくない。しかしキャンプに行けば、そのような友人との出会いがある。もしかしたらそれは、一生の友との出会いになるかもしれない。


② 信仰告白・受洗のきっかけ

普段の教会の中高科や主日礼拝では、なかなか信仰告白や受洗のきっかけをつかめないものだ。しかしキャンプに行けば、中高生目線で語られる御言葉を通して、自分の信仰について何らかの決心をする機会がしばしば訪れる。


③ 恋愛・結婚・独身、そして性について聖書から学ぶ機会

これもまた、普段の教会生活ではあまり聞くことのない話かもしれない。しかし、教会で育つ中高生にとっては非常に重要なテーマだ。「聞いたことがない」「知らなかった」ではかわいそうな話だ。実際、多くの中高生にとって興味関心のある分野であるはずだ。


教会は、中高生たちがキャンプに行けるように必死で励ます必要があるだろう。上記のような事柄は、キャンプに行かない限り、出会うことも、考えることも、聞くこともないかもしれないからだ。中高生たちがキャンプに行くためには、親の許可と経済的サポートが必要だ。親もキャンプの大切さを理解する必要があるのだ。教会によっては、キャンプに参加する中高生のために経済的なサポートをしている教会もある。信仰継承のための勇気ある取り組みだと思う。

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