教会における信仰継承について・その1
コラム#1 執筆担当:吉澤慎也(総主事) 6/25に北海道地区で「若者と生きる教会~次世代への信仰継承~」というテーマで講演を行った。子どもや青年が少なくなってきている日本の教会の現状を鑑みると、信仰継承は喫緊の課題と言えよう。 私は戦後の第二次ベビーブームに生まれた。幼いころから教会に通っていたが、当時、教会学校にはたくさんの子どもたちが来ていたことを思い出す。実際に1980年ごろの日本基督教団の教会学校出席者数は、1教会あたり40人前後というデータがある。クリスマスともなると、100人以上の子どもたちがわんさか集まってきて、実に盛況だった。 私は時々思わされる。あのころ教会に来ていたあの子たちは、みんなどこへ行ってしまったのだろうか。今はどうしているのだろうか。 元JEA(日本福音同盟)青年委員会委員長の西村敬憲先生は次のように述べる。「実は、クリスチャンホーム出身の子どもたちを合計するとかなりの人数がいて、ほとんどが中学生までに受洗に導かれているのだ。ところが中高生の時代にその7割近くが実質的に教会生活から離れている」(第6回日本伝道会議実